1. TOP
  2. 製品一覧  ファイン材料
  3. エポキシ:熱硬化樹脂用途

フルオレン系エポキシ樹脂

高屈折率、高耐熱性、高柔軟性

剛直なフルオレン構造を有したエポキシ樹脂です。
立体的で嵩高いカルド(ちょうつがい)構造を有するため、従来のエポキシ樹脂にはない、優れた特性が期待できます。

フルオレン系エポキシ樹脂の特長

固形グレード

  • 高耐熱性
  • 高弾性率
  • 高温時低弾性率
  • 低吸水率
  • 低誘電正接
  • 高屈折率
フルオレン 固形グレード 液状グレード

液状グレード

  • 高耐熱性
  • 高柔軟性
  • 低吸水率
  • 高接着強度
  • 高屈折率

グレード一覧(エポキシ樹脂データ)

固形グレード 液状グレード 比較対象
製品名 OGSOL
PG-100
OGSOL
CG-500
OGSOL
EG-200
OGSOL
EG-280
Bis-Aエポキシ
外観 - 白色固体 白色固体 粘稠固体 淡黄色液体 透明液体
エポキシ当量 g/eq 260 310 290 460 190
全塩素 ppm 1200 1900 490 170 -
粘度 mPa・s 350
(150℃)
3,200
(180℃)
57
(150℃)
7,440
(25℃)
2,350
(25℃)
屈折率(589nm:D線、25℃) - 1.64 1.70 1.62 1.55 1.58
耐熱性(5%重量減)
N2雰囲気化
354 400 389 368 380
相溶性
配合比率 50/50
判定基準 ◎:相溶後析出なし
     ○:相溶後析出の傾向有
Bis-Aエポキシ
Bis-Fエポキシ
フェノールノボラック
特長 高屈折率
高耐熱性
高弾性率
高温時低弾性
低吸水率
低誘電正接
高屈折率
高耐熱性
高弾性率
高温時低弾性
低吸水率
低誘電正接
高耐熱性
低吸水率
高接着強度
高屈折率
高耐熱性
高柔軟性
高接着強度
高屈折率

※上記表のデータは、あくまでも参考値であり製品を保証する値ではありません。

硬化物データ(硬化剤:フェノールノボラック、硬化触媒:TPP、硬化条件:175℃×5h)

固形グレード 液状グレード 比較対象
製品名 OGSOL
PG-100
OGSOL
CG-500
OGSOL
EG-200
OGSOL
EG-280
Bis-Aエポキシ
Tg(DMA)(℃) tanδ
JIS K 7244
181 217 132 20 135
Tg(TMA)(℃) JIS K 7197 166 192 123 -4 122
線膨張係数(25℃-150℃)
(ppm)
61 66 77 83 89
線膨張係数(150℃-240℃)
(ppm)
153 126 - - 175
曲げ弾性率(25℃)
(MPa)
JIS K 7171 3250 3540 3000 - 2910
吸水率(%) JIS K 7209 0.18 0.15 0.20 - 0.17
誘電率(εγ) ASTM D 150
1GHz
3.30 3.29 3.20 3.86 3.27
ASTM D 150
10GHz
3.04 3.00 3.03 3.3 2.99
誘電正接(tanδ) ASTM D 150
1GHz
0.031 0.027 0.036 0.102 0.034
ASTM D 150
10GHz
0.032 0.029 0.033 0.081 0.034
銅ピール強度(N) 速度50mm/min
引き剥がし機
(10mm) JIS K 6854
0.911 1.24 1.2 > 2 1.1

※上記表のデータは、あくまでも参考値であり製品を保証する値ではありません。

耐熱耐黄変性試験(PG-100,CG-500)

PG-100,CG-500は耐熱性に優れ、150℃で加熱した時の変色がBis-A等 非フルオレンエポキシよりも少ないことが特徴です。

OGSOL
PG-100
OGSOL
CG-500
BisA エポキシ
(比較)
試験前
150℃ × 100hr後
加熱前後の400nmの透過率
  • 硬化条件:115℃×5時間
  • 硬化剤:MeHHPA
  • 硬化触媒:TPP
  • 硬化物厚さ:200μm
温度別曲げ弾性率試験(PG-100,CG-500)

フルオレンエポキシは常温で高弾性率を保持しながらも、Tg以上の高温領域において大幅に弾性率が下がる、特異的な挙動を示します。

温度別曲げ弾性率試験
曲げ弾性率(260℃)
  • 硬化条件:115℃×5時間
  • 硬化剤:MeHHPA
  • 硬化触媒:TPP
耐熱耐劣化試験(EG-280)

EG-280のフェノール硬化物は、汎用の柔軟性エポキシ樹脂と比較して、加熱試験後も柔軟性を保持します。

200℃×5h加熱試験前後比較
加熱前後の引張伸び率比較
  • 硬化条件:115℃×5時間
  • 硬化剤:フェノールノボラック
  • 硬化触媒:TPP 1重量部